6/13(火)まで。mick park写真館『四角の未来』を観に行った。写真は未来につながる~写真家mick parkさんに聞いてみた!

アート

『四角の未来』

WONDER PHOTO SHOP FUJIFILM(明治神宮前駅すぐ)


今日は明治神宮前のFUJIFILM WONDER PHOTO SHOP にmick park 写真館「四角の未来」を見に行ってきた。
6/13(火)まで、明治神宮前駅から徒歩1分。

mick park(ミック・パーク)さんはスポーツ誌Number でアイルトン・セナを撮影した写真家。
カメラの世界でいう“テストドライバー”だ。
富士フィルムのフィルム開発、カメラ開発に携わってきた。

mick park photographer

mick parkさん


SQ10はその場でプリントできる進化したコンデジだ!

富士フィルムの話題のハイブリッドインスタントカメラinstax SQUARE SQ10を使って撮影した写真が並んでいる。



ただのチェキじゃないの?って思ってた。
ただプリントできるだけではない。

モニターで画像データを確認できる。


jpgで保存できる。コンパクトデジカメだ。

mickさんのSQ10。シールやイラストで自分好みにできる。


プロはこのカメラでファッション誌の写真みたいなのが撮れちゃう。


壁にはスクエアサイズの写真が飾っていた。

「えっ、これもSQ10で撮ったんですか?」



逆光撮影

逆光撮影


長時間+多重露光撮影

長時間+多重露光


近接撮影

マクロ


「プロのカメラマンがファッション誌で使ったら面白いよ」
とmickさん。
「ちょっとした工夫とあとはアイデア!」

長時間+多重露光


私が好きな写真はこれ。
映画のワンシーンのよう。
動いているように見える。

長時間露光


SQ10を説明してもらった。
mickさんが実際に撮影した写真を見るのが一番わかりやすい。
こんなことがいろいろできちゃうのだ。

SQ10のココが凄い!

JPGデータをMicroSDカードで保存できること。
SQ10はその場でプリントできるコンパクトデジカメだ。
写真アートを手軽に楽しめるのがうれしい。

FUJIFILM instax SQUARE SQ10 詳細ページ

プロカメラマン mick parkさんに聞いてみた。~「写真とは何なの?」



インタビューさせてもらった。
mick parkさんはファッション写真からスポーツ写真、さまざまな撮影をしてきた人だ。

ガッティ
「mickさんはどうしてカメラマンになろうと思ったのですか?」

mickさん
「アメリカ サンタクルーズの学校でデザイン、彫刻を勉強していた。卒業するため、教授からタイポグラフィーか写真のどちらのクラスを選ぶかと聞かれた。君は東洋人だから写真のほうがいいんじゃないの、と言われ、写真を選んだ。そして、サンフランシスコでカメラを買ったんです」
「カレッジを卒業したあと、ロサンゼルスに行って、そのあとニューヨークに。ずっと旅をした」
「マンハッタンにいるときに、暇だったんで、写真を撮ってスライドショーをやっていた。昔はコダックのスライドフィルムだった。映写機で。僕は音楽が好きなんで、スライドショーをしながら音楽をかけて。夜、よくパーティーをしていた。そのとき、友人に褒められて、写真っていいなって」

ガッティ
「そのときの写真って、スナップ的な写真ですか?ストリートとか」

mickさん
「そうですね。風景写真ですね」
「そのあと、日本に帰ってきて、モリ・ハナエさんのスタジオに入って、そこで一気にファッション写真に」

「流行通信の仕事をしているとき、William Klein, Elsken, Herb Rittsという有名な写真家が日本に来た。僕は英語がしゃべれるんで、臨時アシスタントになることに。そのときにいろんな話しを聞いた。「写真とは何なの?」って」

ガッティ
「その頃はモデルさんを撮る仕事だったんですか?」

mickさん
「僕はファッションしかやっていなかった。流行通信がファッション誌だったので。その後、文藝春秋で創刊されたファッション誌『クレア』の表紙、巻頭ページを2年ほど撮影した」
「そして、あなたの好きな雑誌を紹介するよ、と言われたのが雑誌NUMBERだった」

それまで離れた場所からの望遠撮影が主流だったのに、mickさんは本人の目の前で撮影した。
スポーツ撮影ではなかったこと。

mickさん
「僕の場合は“寄り”で撮る」


長島茂雄監督、アイルトン・セナの撮影秘話を聞かせてもらえた。

セナもパドックの誰もいないところで撮った写真がNUMBERの表紙になった。
その撮影もセナ本人が嫌だと言ったら撮れない。
信頼があってできる撮影なのだ。

mickさん
「僕は枚数はいっぱい撮らない」

長島茂雄さんの話し。
明治神宮球場がまだ芝生の外野席だった頃、長嶋特集があった。
そのときも、長嶋監督の目の前で撮った。
撮りたい一心だった。

次の日、後楽園で長島さんから「昨日、いいの撮れたか?」って言われた。
mickさんはそれがうれしかった。
「自分のことを覚えてくれたんだって」

そして、いつの間にか、NUMBERでの撮影スタイルが、mickさんのスタイルになった。
被写体の間近で撮るということ。
密着撮影だ。

ひとつのテーマがあってモデルさんを撮る。
ドキュメンタリーで間近で撮る。
それは読者にとって知りたいところ。

自分の眼と読者の眼を替えてあげればいい。

僕はカメラの眼で撮っているけど、自分の眼で撮っている。
自分の眼の代わりに道具としてカメラを使っている。

カメラはひとつのハード。フィルターみたいなもの。

写真は自分で見たモノ。

究極のところ、自分の眼にカメラを仕込んでほしい。
まばたきすれば、それがシャッターみたいな…。



「四角の未来」のこと



四角とは、写真の四角いフレームのこと。

視覚とは、ファインダーで写るところ、肉眼で見ているところ。

死角とは、見えないところ。

写真というのは、見えないところをどう取り込むのか。
最終的に、見えないところを四角いところに取り込むこと。

ただ、目の前の様子が写っているではなく、
そこに吹いている風、流れている音楽、いろんなものを取り込むと、
その写真が奥行きがある写真になる。

被写界深度とかではなくて。
中身として。

それが四角。
この言葉のあと、私はしばらく沈黙した。
写真って、その情景を記録しているものだと思ってた。
話しを聞いて、ちがうことに気づいた。



写真はきれいに撮れればいいとか、明るく撮れればいいとか、ピントが合えばいいとか、よく思われてる。
そういう問題ではないんです。
雰囲気が撮れるかどうか。

mick park webサイト

写真は未来につながる

ガッティ
「私はカメラを選ぶとき、どれがいいのかよくわからないのです。一眼レフ、ミラーレス一眼、コンパクト、チェキ、スマートフォン…。写真はどれでも撮れるけど、自分にはなにがいいのか…」

mickさん
「例えば、絵画の世界では油絵もいれば、鉛筆、チョークで描くひともいる。砂に描くひともいる」
「それを考えれば、“フェーズワン”でも“ライカ”でも“写ルンです”でも、どれでもいい」

フェーズワンとはデンマークの高精細カメラ。国のアーカイブ撮影に使用される。1億画素。

「いろんなカメラを使う時に、そこに自分のテイストが入る。でもほとんどのひとはそのテイストがわからずにブランドとして買ってしまう」

「僕はカメラのテストライダー。アクセル全開でなにが撮れるのか。カメラが持っているポテンシャルを最大限いかす。メーカーの開発スタッフが「えっ、mickさん、ここまで撮れるの?」って言わせるのが僕の使命」

「F1マシンで、1周10秒で走れると思って開発しているのに、このドライバーは9秒出してきちゃったよって」

「このSQ10で撮った写真もここまで撮れると思ってないかもしれない」

ガッティ
「(SQ10)ちょっとイメージがちがっていました」

mickさん
「SQ10をトイカメラだと思ってたでしょ?」

ガッティ
「そう。チェキでプリントしたものが壁に貼ってあると思ってここに来ました」
「全然ちがってたので。SQ10で撮影した写真と思わなかった」
「こんなにいろいろ機能があるなんて思わないし」

mickさん
「日付が入るDATE機能もあるんだよ」

ガッティ
「記録とか記憶の意味で日付があるといいですよね」

mickさん
「でも、記録とか記憶という言葉を写真には使いたくないんだけど」
「写真は未来につながるもの」
「ダビンチやピカソの絵も未来につながっている。見る人もどんどん増えていく。そこで終わりじゃない」



真剣勝負、一対一で対峙するのだ!

インタビューのあと、
ポートレート写真を撮影した。
ポーズをとってくれた。

目の前のmickさんにカメラを向ける。

(なんだ?この緊張は…)

レンズを見つめるmickさんにたじろぐ私。
人を撮影するプロ中のプロ。
迫力が凄い。

シャッターを押した。
からだをなんとも言えない快感が襲う。たまらない。
被写体の人とカメラマンが、一対一で対峙する。
その瞬間がたまらないのだ。

mickさんを撮影した。
けど、結局は私が撮られていたのに、あとで気づいた。


mick parkさんに撮影してもらえます!



イベントは6/13(火)まで。
明治神宮前駅から歩いてすぐ。
撮影料1,000円でmickさんが撮影してくれます。
モデル気分を味わえます。

WONDER PHOTO SHOPでmickさんの撮ったファッションモデルさんの写真なんか見ちゃたら、瞬殺で撮影タイムに突入です(笑)。

mickさんの腕にはLOCMAN

mick parkさんとは、先日のLOCMAN東急プラザ銀座店での、レーシングドライバー柳田真孝選手サイン会で初めてお会いした。
LOCMAN(ロックマン)はイタリアの時計ブランド。
mickさんはLOCMANの時計をしていた。
よく似合っていてかっこいい。
なんでもカタチから入ろうとする私。
mickさんが持っているだけで、カメラ同様、LOCMANの時計が欲しくなってしまう。

LOCMANの腕時計が光ってた。


壁にはmickさんがSQ10で撮影したLOCMANの時計職人さんの写真もあった。


LOCMAN詳細ページ

happyをつくるひとだった

WONDER PHOTO SHOPでの一コマ。
私がイベントスペースに入ると、ちょうどお客様が帰るところ。
お年を召したお母様とお嬢さん。

mickさんが別れの挨拶をした。
「お元気でいてくださいね」

やさしいことばが流れた。

お客様がいなくなった後。
ショップスタッフに話してた。
「いい写真撮れたね~!」

笑い声が響いた。
そのなかにいて、私も幸せな気分になった。

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mick parkさんへ。

突然の取材に快くお応えいただき、感謝です。
写真のこと、カメラのこと。
疑問に思っていたことをおしえてもらえました。

ポートレート撮影では不思議な緊張感と高揚感を感じました。
たまらなくハッピーな気持ち。

ひとを撮るって、こんなに楽しいんだ!
ココロが震えました。
Thank You !!

この記事を最後までお読みくださった皆様にも感謝です。
ありがとうございました!
happy!!
(ガッティ)

mick park webサイト

mick parkさんのスケートボード ブランド【sk8easy】
sk8easy オフィシャルサイトはこちら。

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『四角の未来』(撮影:mick park)


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#mickpark #富士フィルム #FUJIFILM #LOCMAN



富士フィルム WONDER PHOTO SHOP

FUJIFILM ハイブリッドインスタントカメラ instax SQUARE SQ10 INS SQUARE SQ 10

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