トヨタ悲願の初優勝まであと少しだったのに
6月19日(日)J-SPORTS presents ル・マン24時間パブリックビューイング in お台場MEGA WEBの2日目。
MCは中村義昭アナ、コメンテーターはチャンプ★FUJITAさん(プロレーシングドライバー)、梅原康之さん(モータージャーナリスト)、今井優杏さん(モータージャーナリスト)。
イベント前にMC、コメンテーターの皆さんのモニター、イス、マイクを撮影してみた。
J-SPORTSの生中継モニターを見ながら解説するのだ。
家を出てきた午後2時くらいの時点では、1、2位がTOYOTA。
これは歴史的な初勝利の瞬間に立ち会えると思ってた。
たぶんMEGA WEBに行こうとしてたひとたちは皆そう思っていたはずだ。
こんなことになるなんて…。
残り3分でまさかの…
あと5分のところで、首位だった中嶋一貴選手のTOYOTA5号車がスピードが上がらなくなる。
うしろからポルシェが追ってくる。
会場から「えーーー」悲鳴がする。
残り3分で5号車がついに止まる。
24時間走ってきて、ゴールまであと3分。
もうそこまで勝利が来てたのにガス欠のように止まってしまう。
理由はわからない。
こんなことがあるなんて…
もうちょっとだったのに。
残り3分でマシンが止まってしまうなんて。
お台場MEGA WEB会場が静まり返る。
記念すべきTOYOTA初優勝が見れると誰もが思ってた。
この前のニュルブルクリンクみたい。あまりに衝撃的すぎる。
MC中村義昭アナ、チャンプ★FUJITAさん、モータージャーナリスト今井優杏さん、梅原康之さんも凍りついてた。
なんともつらい。
モニターに映る表彰式を見て、また涙(T_T)。
チャンプ★FUJITAさんをカメラのファインダーから覗いてると、自分も涙💧が出てしまう。
イベント前(4時間前)にチャンプさんにお会いしたとき、
(そのときはまだ1位だった)「(とても落ち着かない様子で)いやぁ心配なんです」とおっしゃってた。
1位なのにどうして心配する必要があるのかと思った。
こういうことなんだ。
プロはやっぱり見ているところがちがうのか。
最後の最後までレースはわからない。
レースは非情なもの
イベント最後のコメントを求められたチャンプ★FUJITAさん。
とても厳しい表情で静かに話し出す。
チャンプ★FUJITAさん「レースは非情なものなんです。それを受け入れていかないといけない。友達をなくすこともある。すべてを賭けてレースにのぞんでいる。自分の身体すら危険にさらす。レースは常に非情なもの。その非情さを受け入れなければレースをやってはいけない、というのが僕らがいつも思っていることなので。とにかく続けて欲しい。(中嶋)一貴選手は本当に悔しいと思いますが、これでまた大きなドライバーになってくれるんじゃないかって勝手に思っています」
コメントを聞いていると、
モータージャーナリストの梅原さん、今井さんお二人とはまたちがうのに気づいた。
チャンプ★FUJITAさんの立ち位置はモータージャーナリストではない。
レーサーだから。
レーサー目線、ル・マン現地のパドックにいるチームスタッフ目線なのだ。
肌でル・マン現地の悲しさを体感しているよう。
だからそう、負けちゃいけない。次なんだ。
また立ち上がって戦うんだ!
チャンプさんのいつもにない悲しそうな、そして強い表情が見れた。
わたしはただ涙が止まらないので困った。
MEGA WEBのスタッフの皆さん、レース結果はとても残酷でしたけど、
またモータースポーツが大好きになりました。
2日間連続で夜11時まで、お疲れ様でした。
ありがとうございました!(ガッティ)
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