内閣サイバーセキュリティセンター佐々木将宣さんにインタビュー
10月31日(月)秋葉原のサイバーハロウィンイベント。
主催は内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター、在日米国商工会議所。
後援は米国大使館・商務部。
このイベントではじめて内閣官房 内閣サイバーセキュリティセンターを知った。
わたしはネットセキュリティ技術者でも、サイバーセキュリティを学ぶ学生でもない。
まったくのド素人だ。
インターネットセキュリティの情報を知りたくてイベントに参加した。
イベント前半の講演やトークがおわった。
サイバーハロウィンイベント自体がよくわからなかった。
よし、くわしいひとに聞いてみよう!
内閣サイバーセキュリティセンターの佐々木将宣さんにインタビューしてみた。
サイバーセキュリティ業界は人材不足なのだ
ガッティ「今回のサイバーハロウィンのイベントを開催した目的はどんなところにあるのでしょうか?」
佐々木さん「サイバーセキュリティの人材不足は叫ばれて久しいです。この業界で人材を募集してもひっぱくして足りない状況。なかなか若いひとたちに門を叩いていただけない。若い方々にサイバーセキュリティ業界の事情、こんな人材を求めているということを紹介したくてこのイベントを開催させていただきました」
ガッティ「はじめてイベント告知を見て、“内閣官房のイベント、アメリカ大使館の後援、お~これはすごい”って(笑)。一般の方々にインターネットセキュリティの重要性を知ってもらう啓蒙(?)みたいなところもありますか?」
佐々木さん「啓発ですね」
ガッティ「なるほど!啓蒙じゃなくて啓発!」
(啓発ってことばつかったことないなぁ)
佐々木さん「サイバーセキュリティが重要だということに気づいてもらうこともひとつです。それと同時にセキュリティというと技術的なところにフォーカスがあたってしまい、それにハードルを感じてしまうことも多いのかなと」
ガッティ「プログラミングとか」
佐々木さん「そうですね。蔵本さんの講演は技術系を目指す方々に満足いただける内容だったと思います」
イベントでは『サイバー攻撃を見て知って正しく怖がろう』のテーマで蔵本雄一さん(筑波大学非常勤講師)の講演があった。
テレビでサイト防御を破る技術を競う大会の映像をよく見る。
ネットセキュリティの人材はいろんなコンピュータ言語を操って24時間、暗い部屋でキーボードを叩くイメージだ。
ちょっとカッコイイ感じもするけど。
佐々木さん「いっぽうでプログラムなどの技術だけでなく、政策サイドの仕事、経営と現場のテクニカルなところとをつなげていく」
ガッティ「一般企業の」
佐々木さん「一般企業のなかで。セキュリティといっても多種多様な仕事がありますので。そういったところでも人材が必要になります」
ガッティ「具体的には」
佐々木さん「マーケティング、法務、経営企画とか。サイバーセキュリティの知識をもった人たちが必要。(プログラミング)以外の分野でもひとを募集していることを伝えたい」
ガッティ「これから就職される学生の方々に」
佐々木さん「そうですね。そしてここに来ていただいているIT技術者、セキュリティのしごとをしている方々に、サイバーセキュリティ方面のスキルを身につけていただきたい。現職でお仕事をしながら、ブラスアルファで。サイバーセキュリティ技術×法律、サイバーセキュリティ技術×経営とか。そうやっていくとキャリアの幅が拡がっていくんじゃないかなと」
ガッティ「今回のようなイベントは定期的に開催されているんですか?」
佐々木さん「昨年もまったく同じ時期に開催しました。このイベントとはべつですが、毎年2月に、サイバーセキュリティの重要性に気づいていただくようなイベントも開催しています」
ガッティ「内閣官房のサイトを見ればイベント詳細はわかりますか?」
佐々木さん「来年2月ごろにサイトにアップされると思います」
ガッティ「来年2月ごろのイベントは一般のかたでも参加できますか?」
佐々木さん「もちろんです。どなたでも参加できます」
イベント詳細がまだ未定のようなので内閣サイバーセキュリティセンターのサイトで確認してくださいね(ガッティ)。
サイバーセキュリティを知ろう
政府主催のイベントにはじめて参加した。
内閣官房のイベントは思ったより親しみやすくゆるかった。
わかりやすかった。
オレオレ詐欺もこわいけど、
ネットの被害もこわい。
スマホ中心の生活になった。
一般向けのサイバーセキュリティのゆるいイベントをどんどん開催してほしいと思った。
内閣官房、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)。
国が表立ってやらないといけないほど、インターネットがあぶない状況になっていること。
自分がよくわかっていないことを身にしみて感じた。
(ガッティ)
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