ハイスペックのモンスターマシンだ!
OMEN X by HP Desktop 900
価格:348,000円(税抜)~
これ、どうなってるの?
カタチが面白い。
異様な存在感が漂う。
OMEN(オーメン)。
(なんかコワイなぁ)
なかを冷やすためにこんなカタチになっている
うしろにあるファンで両脇の穴から空気を吸い込んで中を冷やしている。
その最適なカタチを追求するとこんなスタイルになるのだ。
熱い空気は下から上へあがる。
それを利用して
下から空気を吸い上げている。
通常PCでがグラフィックカード、ストレージ、プロセッサー、電源ユニットが同じ箱のなかに入っている。
しかしOMEN Xは仕切り板で3つの区画で区切られている。
グラフィックカード・プロセッサーの熱が電源ユニットに及ばない。
電源ユニットの熱がストレージに及ばない。
ストレージの熱がグラフィックカード・プロセッサーに及ばない。
物理的に遮られているので内部が冷えやすいのだ。
わたしはゲーマーではない。
ゲーマーのひとはどこをいじるのか。
グラフィックカードをいじるひとが多いそうだ。
半年、1年で、新しいグラフィックカードが発売される。
そのたびに買うひとも。
秋葉原のパーツ店で何万もするグラフィックカードをじっと見つめるお客さんをよく見かけた。その意味がわかった。
差し替え・増設も楽々
うらに留め具を外すとクルマのボンネットみたいに開く。
通常はパソコンをよこに倒したり作業する。
いままでだったら床にかがんだり、テーブルの上にのっけたりしていた。
それをしなくてすむのだ。
このOMEN Xは斜めになっているので作業がしやすいのだ。
メモリも斜めについているので増設がしやすい。
わたしは以前、タワーPCにメモリを足すときに指が入らず苦労した。
これならかんたんにできる。
本体が大きな理由
よく聞かれることがあるそうだ。
「マイクロATXという小さいマザーボードなのにどうしてこんなに本体が大きいのか?」
理由はスペースがあるのでカスタマイズがしやすいから。
ケーブリングやファンの取り付けとか。
空間が小さいとなかに手をまわせなかったりするのだ。
大きめにつくっているので作業がしやすい。
小さいところに熱がこもると熱を逃がすのが難しい。
大きければ大きいほど熱はそんなにこもらない。
大きな吸気ファンをつけることで、そんなに速く回さなくてもゆっくり回しても空気が出て行く。
大きいファンの方がうるさくない。
効率的に冷やせる。
グラフィックカードって?
グラフィックカードも速いものでないと、
ゲームの映像がカクつく。
きれいに見えない。荒く見える。
白からオレンジのグラデーションがうまく出なかったり。
fps(1秒間に何フレーム表示されるかの数値)が落ちてしまう。
人間の眼で見てストレスなく見えるのが30fps。
それが遅くなるとストレスを感じるわけだ。
ファンにもいろんなタイプがある
ファンも換えたりする。
プラスチック製だと高速で廻ると音がうるさい。
金属製だと重くてあんまり音が出ない。
ファンにこだわっているひともいるのだ。
HDD交換もらくらく
ハードディスクの交換も簡単だ。
赤い布のつまみで引き出しがスムーズに出てくる。
2.5と3.5の兼用。
今日は2.5インチ、明日は3.5インチとゲームによってHDDを換えたり。
2.5インチのハードディスクは4ヶ所にネジで留める。
交換・増設に必要なツールもこんなところに!
そのネジも本体の正面カバーを開けるとそこについている。
↓↓↓
(なんて便利なんだ)
小さいネジはなくしそうで交換するとき心配になる。
でもこれで大丈夫なのだ!
それだけでゲーマーでなくてもこのモンスターマシンが欲しくなる。
光学ドライブもこんなふうに引き出す
光学ドライブは下から出てくる。
モニター、ヘッドホンやキーボードもこだわりたくなる
OMEN by HP 32 Display
¥44,800 (税抜)
OMEN by HP 32 Display 製品詳細
ゲーム用のヘッドフォン。
これも大事。
OMEN by HP Gaming Headset
¥8,000 (税抜)
ゲーム用ヘッドセット詳細
シューティングゲームでは後方の壁に隠れる敵の足音を聞き分けないと命とりになる。
ほんのかすかな音で気配を感じ取るのだ。
(この話しを聞くとゾクゾクする。ゲームやってみたいなぁ~)
キーボードもゲーム専用の高性能だ。
OMEN by HP Gaming Keyboard
¥10,000 (税抜)
ゲームによっては複数のキーを同時に押したりする。
普通のパソコンに付属しているキーボードだとエラーになったり、
高速タッチ、微妙なタッチを検知できない。
マウスも高感度なのだ。
OMEN by HP Gaming Mouse
¥6,000 (税抜)
OMENのマークがかっこいい
青く光るオーメンのロゴ。
2006年、HPは米のゲーム向けPC専門メーカーVoodooPC(ブードゥーPC)を買収。
その後、HPブランドとしてOMENという名称になったそうだ。
この青いOMENロゴはVoodooロゴを引き継いでいる。
VoodooPCを知らなかったのでググってみた。
10年前のinternetcom記事(2006/10/02)を見つけた。
市場調査会社 NPD Group の Stephen Baker 氏のコメントだ。
HPがVoodooPCを買収した際の状況を、クルマ業界にたとえて表現していた。
internetcom記事(2006/10/02)より参照。
「Voodoo が Ferrari で、HP のパソコンはトヨタ車だ」
Ferrari の市場にトヨタ車を買う人間はいない。しかし、トヨタの高級車『Lexus』のオーナーなら、Ferrari に鞍替えさせられるかもしれない。
現在、言い換えると
OMENはフェラーリ、HPの普段使い用PCはトヨタ
クルマに置き換えるとわかりやすかった。
オーメンのゲーマー用パソコンは、いわば300Km/hでドイツのアウトバーンを走るイタリア製やドイツ製スーパーカー。
日本では高速でも走れない、富士スピードウェイのようなサーキットしか走れない。
スーパーカーは速度だけでない、デザインも秀逸。
運転しているだけで極上の満足感を味わえるのだ。
値段も高くて当たり前。
まったく別物なんだから。
フェラーリを持っていない、乗ったことさえない私。
けどこの記事を読んでHP OMEN PCの位置づけがなんとなくわかったような気がした。
ゲーマーでないひとも欲しくなるハイスペックPC
ゲーム用途でパソコンを探していなくてもこのOMEN Xは魅力的だ。
簡単に外せるパネル。
ハードディスクの出し入れがスムーズなストレージ部分。
機能的なのがたまらない。
TVCFやPV制作の映像制作会社、映像スタジオにもいいかも。
映像ファイルのような大きなデータを扱う映像制作者にはHDの差し替えがうれしい。
ゲーム専用マシン。
高性能モンスターPC。
いままでちょっと近寄りがたかった。
今回の展示会でHPのかたにわかりやすい説明をしてもらって見方が変わった。
これからどんどんゲーム用ハイスペックタワーも見ていこうと思った。
-我と契約せよ。-
いいキャッチコピーだ。
ゾクゾクする。
思わず「ハーイ、しちゃいま~す!」と声をあげてしまいそうになる。
個人的にOMEN X by HP900が欲しくなった。