北海道の帯広に「紫竹ガーデン」っていう庭があります。
10年ほど前になりますが、旭川から富良野を通って、帯広にレンタカーで行きました。
きれいな広大な庭、イングリッシュガーデンはよく見かけます。
軽井沢にも八ヶ岳にも、庭を見に出かけました。
バラの庭、イングリッシュガーデン、有名なところもたくさんあります。
しかし、この紫竹ガーデンは違ってた。
紫竹さんというおばあさんが作った庭。
10年前だから、78歳くらいだったようだけど、元気な方だった。
たまたまご本人が案内してくださった。
花の種を蒔きながら、にこにこ笑ってた。
まさに花さかおばあさんだった。
犬が私たちの足にもまとわりついてくれて、楽しかった。
農地としてではなく、花を植える庭として土地を使用するなんて、
庭つくりをはじめた当初、周囲のひとたちは理解しなかったそうだ。
ご主人が亡くなってから、庭をつくり始めた。
何十年か経って、この庭を見に帯広を大勢のひとたちが訪れるようになった。
最近もたまたまつけたテレビに元気そうな姿を見つけて、驚いた。
ひとりの女性の夢の花が、今年も広大な土地に咲き乱れている。