『お楽しみリクエストコンサート』
7月26日(火)、東京建物八重洲ホール。
今日はマキナ・アンド・カンパニーのコンサート。
Makina & Companyは、室内アンサンブル集団。
ヴァイオリンの音色を中心に、歌手やソリストとコラボを組み、
演奏曲はクラシックの小品から童謡、ポピュラー音楽、
ダンス音楽、映画音楽まで。
忘れられた名曲、忘れられつつある懐かしい名曲を
独自の編曲で演奏している。
主なお客さん層は私の親の年代の方々。
大先輩の皆さん。パイセン(先輩のこと)である。
演奏前に加藤牧菜さんからコンサートのお約束の説明がある。
「トイレに行きたくなったら曲の間でも自由に行ってください。
我慢はしないで、からだに悪いですから。
イスでお尻が痛い方は座布団をご用意しています…」
やさしいコンサートなのだ。
まず、コンサートは曲目当てクイズから始まる。
往年のヒットソング(映画音楽、ミュージカル、シャンソンなど)の曲目を観客が当てる。
みなさん一生懸命に手を挙げる。
初見で演奏は緊張感が走る
つぎは「その場でリクエスト」コーナー。
曲は映画音楽、ミュージカル、タンゴ、シャンソン、ジャズ・スタンダード、オールディーズ、ハワイアン・ラテンなど。
100曲以上の曲目リストから会場でリクエストをもらって初見で演奏するのだ。
初見でリクエストに応えるのは今回が初演だ。
牧菜さんは1年も前から、演奏者の皆さんを口説いて、
やっと実現したそうだ。
(クラシックで初見演奏をコンサートで観れるのは貴重だ)
私は今回このリクエスト初見演奏がどんなものか観るのを楽しみにしていた。
リクエスト曲の初見演奏の直前、
ヴァイオリンの荒井友美さん、谷口亜実さんが譜面を目で追いながら、
左手でヴァイオリンの音を指板(?)の上を探して確認しているのがおもしろかった。
初見で演奏する緊張感がこちらまで伝わってくる。
コントラバスの三好美和さんはピアノの牧菜さんの楽譜を後ろから見ながら演奏する。
コントラバスの譜面がないのだ。
プロの技術の凄みを見せてもらえた。
会場がひとつになって歌うのだ
後半は『ヴァイオリン二重奏と歌おう』。
曲は「朝はどこから」「山小屋の灯」「故郷の人々」
「あざみの歌」「ともしび」「夏の思い出」。
「故郷の人々」「あざみの歌」では、
クロマチック・ハーモニカのグループ『サウンドフォレスト』も参加。
大人数のハーモニカの音色が会場の皆さんの声と響きあって美しくてどこか懐かしい気分になる。
私は最後列で撮影をしていたので、大友さんの歌ってる真横にいた。
プロの歌い手の方を間近に聴くのは初めてだった。
その綺麗な歌声にびっくり。
「やっぱりプロは上手いなぁ」
と感心した。
人生の大先輩の皆さんがキラキラした目になっちゃう
アンコールは曲目当てクイズagainだ。
曲はチャップリンの「ライムライト」だった。
会場は満員。
皆さん、幸せそう。
開場13:30なのに、待ちきれず12時にはお客さんが会場にいらっしゃるくらい、
皆さん待ちきれない人気のコンサートだ。
親孝行のプレゼントにマキナ・アンド・カンパニーのコンサートは喜びますよ。
以前、私も父を連れてきたら大変喜んでいました。
正直、年代がちがうので知らない曲ばかりですが、
親と同じ世代の方々が子供みたいなキラキラした目で歌っているのを見ると、
こちらまでハッピーになってしまう。
懐かしい空気がココロに沁みこんでくる…。
「そうか、これがマキナ・マジックなんだ!」
終演後、ホール前には予報通りの小雨にもかかわらず、
加藤牧菜さんに挨拶するたくさんの観客の皆さんの列ができてた。
ありがとうの気持ちが溢れてた。
それを見て自分の気持ちもなんだかうれしくなってきた。
雨が降りだすなか、わたしの帰り道は晴れやかだった。
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