MIRAIはただのエコカーではなかった!
新型プリウス自動車庫入れ体験(15分)の後が、MIRAIの試乗(15分)が待っていた。
クルマに乗り込む。
操作はプリウスと同じ。
シート調整して、シートベルトを締めた瞬間、ハンドルポジションが自動で調整されて驚く。
ブレーキを踏んで、スタートボタンを押す。
ギアをドライブDに入れる。
サイドブレーキを踏んで解除して発進する。
いつもの試乗コースを走りだす。
この時間はMIRAIしか試乗コースを走っていないらしい。
発進もスムーズ、加速も滑らか。
気分がいい。
自分しか走っていない試乗コースなんて初めてだ。
インストラクターの方がMIRAIの説明をしてくれる。
普通のガソリン車はガソリンを爆発させて動力に変えているが、MIRAIは水素を爆発させているわけではない。
MIRAIは水素と酸素の化学反応で起こる電気を、モーターに送って動力に変えている。
水素自動車というより、電気自動車に近い。
また、ガソリンの代わりに水素(気体)を充填(じゅうてん)するので、その水素は
水素ステーションで入れる。
全国にこれから作られるところも含めて、200ヶ所くらいあるそうだ。
お台場近辺だと芝公園、有明にもあるみたい。
水素の価格は、MIRAIに満タンにすると、4~5,000円くらい。
(もっと高いのかと思ってた)
MIRAIの試乗は昨年春くらいから始まった。
それまでは同乗(インストラクターの運転でお客さんは助手席に座る)のかたちをとっていたそうだ。
MIRAIは手作りで作っている。
生産ラインがない。
熟練の職人の手作りだそうだ。
修理も名古屋の工場へ持って行かなければならない。
納車が3年待ち(!)。
価格は720万円ほど(えっ!)。
試乗が終了。
Pボタンを押す。
プリウスとどこが違うの?
プリウスはハイブリッド車。ガソリンエンジンとモーターの2つで動いてる。
MIRAIはモーターのみ。
ここが大きく違う。
室内の静粛性は発進から加速までは両者とも同じくらいだが、
加速していくとMIRAIのほうが静か。
プリウスは加速し始めるとガソリンエンジンが発動する。
実際に乗っていてもMIRAIのほうが静かだと思う。
水を車外へ排出する
ハンドルの左横にH2Oのボタンがある。
このボタンの説明をしてもらう。
水が後ろから出るということで、確認してみる様子↓
MIRAIは吸い込んだ空気から出た酸素と水素を化学反応で、電気と水を発生させて、その電気を動力に変え、水を排出する。
これがおもしろい。
ガソリン車で夏場にエアコンを使うと水が出てるのと同じような感じだそう。
この時言えなかったが、実は水が流れてる様子を見て思い出したことがある。
何十年も前、インドに旅行したとき、街角で見た情景だ。
牛のオシッコだ。
インドでは牛は神聖な生き物で放し飼いになっている。
水の量が全くちがうけど。
この様子を見て、MIRAIがクルマなのに、ちょっと生き物に見えてきた。
落ちてきた水を直に触ってみたのが下の写真。
熱くもなくて、油っぽくもなかった。
油の匂いもしない。きれいな水で驚いた。
だけど本当にびっくりしなければいけない点は、排気ガスを出さないことだ。
水を排出するけど、排気ガスを出さないのでマフラーがない!
マフラーのないクルマなんて初めて見た。
そうなんだ。
マフラーがないことがMIRAIのスゴイところ!
MIRAIのパワーに驚く
環境にやさしいエコカーというイメージから、クルマの楽しさを犠牲にしていると思われがち。
けど、MIRAIは直線での加速がスムーズでパワーがある。
そして静か。
通常のガソリン車は重いパーツのエンジン部分がボンネットにあるので、ハンドルを左右に切るとどうしても構造上、アマタが左右に振られやすくなる。
MIRAIにエンジンはないので、重いパーツが車体の中央に集まっているのでアマタが振られにくい。ガソリン車より運動性能が上がっているのだそうだ。
MIRAIなんてエコカーは面白くないって思ってた。
とんでもなかった。
皆さんも一度、MEGA WEBで乗ってみて。
パワーがあるクルマですよ。
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