心あたたまるコンサートがマキナ・アンド・カンパニー
マキナ・アンド・カンパニーは加藤牧菜さんがリーダーを務める、クラシック室内アンサンブル集団だ。
私はもう4年ほど前から、牧菜さんの企画するコンサートを何度か観せてもらっている。
友人の紹介で、牧菜さんを知った。
童謡・唱歌のコンサートでは、父の生前、家族みんなで伺った。
父は小学校、中学校時代に教わった唄だと、大変喜んでいた。
コンサートが終わって、地下鉄の帰り道、父が嬉しそうにしているのを見て、涙が出た。
映画音楽・ダンス音楽のコンサート
今日は5月8日(日)母の日。
場所は銀座王子ホール。
銀座4丁目、銀座三越の裏にあるビルだ。
以前から知っていたが、今回初めて入った。
見上げてみた。
(大きなビルだ。)
ポスターがあった。
(よし、ここだ)
入り口。
立派だ。
高級ホテルみたい。
受付で撮影用のPASSをもらう。
コンサート前の会場に入る。
ステージはこんなセッティングになってる。
反対側はこんな感じ。
会場にはたくさんのお客様だ。
(上品な方々だなぁ)
牧菜さんのコンサートにいらっしゃるお客様はいつも思うが上品な方々なのだ。
途中休憩の際、毎回思う。
人生の大先輩の皆さん。
自分を子供だと感じる。
マキナ・アンド・カンパニーの優しいコンサートが始まった
1950~1970年代公開した映画音楽や、
当時ヒットしたダンス音楽が演奏される。
加藤牧菜さんが登場。
牧菜さんがやさしく語りかける。
「今日のコンサートは、長い時間お座りになっているのがお辛い方もいらっしゃいます。いつ席をお立ちいただいてもかまいません。曲の途中でトイレに立たれてもかまいません。生理現象を我慢しないでくださいね(笑)」
(えっ、途中で席を立ってもいいのか)
会場にいらしているお客さんの多くは65歳~90歳代の方々。
日頃、体調を気にして大好きな音楽コンサートになかなか行けない方も多い。
気を使わないで、存分にコンサートを楽しんで青春時代を思い出してもらいたい…
私も自分の親をいろんなところに連れ出したいがそれが叶わないので、これを聞くと本当にうれしい。
有名な映画音楽が次々と演奏されていく。
牧菜さんの元に集まった、クラシックの精鋭の演奏家たちだ。
ピアノを弾く牧菜さんのカウントで曲が始まる。
(うわ~、いいなぁ)
やはり10人のアンサンブルは見応えがある。
感激する私。
『アマポーラ』でソプラノの駒井ゆり子さんが登場する。
駒井さんの伸びやかで美しい声が会場に響き渡る。
歌が入ると、会場も一層盛り上がる。
『OK牧場の決斗』では小芝居が披露される。
仲直りして、一件落着!
会場大爆笑。
曲名当てクイズコーナーが面白い!
このコンサートは演奏だけではない。
なんとクイズコーナーがあるのだ。
(これにはびっくり)
マキナ・アンド・カンパニーが演奏する映画音楽を聴いて、観客の皆さんがその映画タイトルを当てるのだ。
クイズ正解者にはアメが1個もらえる。
(そこがカワイイ。マキナ流なのだ)
お客さんたちも一生懸命に手を挙げる。
メンバーがどのお客さんに答えてもらうかを選ばないといけない。
けっこうたいへんそうだ。
(楽しい雰囲気)
「ではあちらの素敵なマダムに」
演奏をただ観るのではなくて、お客さんにも参加してもらってコンサートをつくってる。
観客の皆さんも楽しそうだ。
はずれると「あ~~(残念!)」って声が会場に響き渡る。
いろんな映画タイトルが上がるが間違っていると、
牧菜さんがその映画音楽のフレーズをピアノでさらりと弾いてくれる。
それを聴いて観客の皆さんも「あー、そうか!」って。
なんとも和やか。
アットホームな空気。
クラシックの緊張したコンサートとは違う。
2部最後はみんな一緒に『私の青空』を歌う。
牧菜さん「わたしは『私の青空』が大好きなんです。この曲を演奏したり歌ったりすると、戦前にジャズを日本に輸入した人たち、戦時中に音楽がやりたくてやりたくてしようがなかった人たちのことを考えると胸がいっぱいになってしまいます…。そして戦後、日本の豊かな音楽文化をつくってくださった先輩たちに思いを馳せて、感謝の念でいっぱいになります…そんな気持ちを込めて皆さんと一緒に歌いたいと思います」
そして会場がひとつになった。
2部が終わり、アンコールの拍手が沸き起こる。
アンコール1曲目は『戦場にかける橋』。
そして最後の曲は『慕情』。
駒井ゆり子さん(ソプラノ)がステージに入ってくる。
これもいつも観に来られてるお客さんからのリクエストだそう。
『慕情』を聴かずして帰れないのだ。
【出演】
マキナ・アンド・カンパニー
谷口亜実さん、荒井友美さん、池澤卓朗さん、 小泉百合香さん(ヴァイオリン)
岡さおりさん(ヴィオラ)、 海老澤洋三さん(チェロ)、 三好美和さん(コントラバス)
西田紀子さん(フルート)、 荻原松美さん(パーカッション)、加藤牧菜さん(ピアノ・企画)
ゲスト:駒井ゆり子さん(ソプラノ)
【演奏曲目】
1部
1.カナダの夕陽
2.酒とバラの日々
3.ロシアより愛をこめて
4.アマポーラ
5.OK牧場の決闘
6.ロミオとジュリエット
7.二人でお茶を
8.ハロー・ドーリー!
2部
9.日曜日はダメよ
10.煙が目にしみる
11.追憶
12.ティコ・ティコ
13.バリ・ハイ
14.私の青空(みんなで歌った曲)
15.慕情(アンコール)
音楽はタイムマシーン。思い出と再会する…
パンフレットの最初のページ。
ごあいさつのところでこんなことが書いてあった。
『音楽はタイムマシーンです。時を越えて、お一人お一人が「青春の1曲」と再会されることを心から願っております…』
今日の演奏を聴いて、観客の皆さんは大切な思い出と再会してた。
親の世代の映画音楽。
聞いたことのある名曲の数々だった。
だけど私は個人的に思い出があるわけではない。
でもコンサートの最中、急に涙が出てきた。
(撮影していたのは2F。ほかに誰もいなくてよかった)
どうしてなんだろう。
(父に聴かせてあげたかった…)
マキナ・アンド・カンパニーの演奏はあたたかい。
こんな立派な銀座王子ホールでのコンサートでも手作り感を感じる。
音楽を演奏できて歌えて、ハッピーなんだって、
マキナ・アンド・カンパニーのメンバーから溢れてた。
お客さんたちからも溢れてた。
7月にはその場で聞いたリクエスト曲を初見で演奏しちゃいます!
次回の牧菜さんが企画するコンサートは7月26日(火)東京建物八重洲ホール。
『第3回お楽しみリクエストコンサート』。
ピアノ・企画:加藤牧菜さん
ヴァイオリン:谷口亜実さん、荒井友美さん
コントラバス:三好美和さん
当日、100曲以上の曲目リストから、会場でお客さんからリクエストをいただき、“初見で”演奏するのだそう。
映画音楽、ミュージカル、タンゴ、ラテン、シャンソン・・・。
お父さん、お母さんを連れて一度、観に行ってみてくださいね。
牧菜さんのコンサートは楽しいんだから。
お父さん、お母さんもきっと喜びますよ。
コンサートのお申し込みはオフィスマキナまで。
↓↓↓
オフィスマキナお申し込みページ
加藤牧菜さんのイベント詳細ページ
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最後に加藤牧菜さんと記念撮影してもらった。
牧菜さん、たくさんの人に感謝されてるマキナ・アンド・カンパニーのコンサート。
立派です。
『幸せになりたかったら、他人を幸せにしてあげなさい』って、
なにかの本で読んだ。
マキナ・アンド・カンパニーのコンサートの帰り道。
ふと、その言葉がこころに浮かんだ…
マキナ・アンド・カンパニーの皆さん、撮影させていただきありがとうございました。
感謝です!
あ~、楽しかった!(ガッティ)
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過去の『青春のダンス&スクリーンミュージック』公演の映像です。
青春のダンス&スクリーンミュージック 第2回公演
青春のダンス&スクリーンミュージック 第1回公演
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