自分らしく描くということ
3/10(土)、池袋サンシャインシティ文化会館に来た。
TOKYO画材ショーを見るためだ。
(お目当ての画材も買えたし、初めてのアクリル体験もできたし、そろそろ帰ろうか…)
ボニーコルアートのブースで、ガッシュのアクリル絵具の新製品の試し描きをした。
そのすぐそばでアーティストのデモンストレーションをやっていた。
(同じアクリル絵具を使ってる!)
ちょっとのぞいてみた。
イラストレーター山田博之さんのデモンストレーションだった。
山田さんはS&Bの調味料のパッケージ、NHKラジオ講座テキストなどのイラストを描いている。
私はほんの5分前、初めてアクリル絵具を使ったばかり。
山田さんが描くのを見るのはとても参考になる。
小さい頃、初めて絵を描いたときの気持ちに戻る
山田さんが描いているときにお話が聞けた。
イラストレーターの方々は仕事として絵を描いている。
いろんなスポンサーからの依頼に応えないといけない。
でも、それを長く続けていると、自分のオリジナルの絵が描けなくなっていくらしい。
企業からリクエストされるものは器用に描けるけど、自分らしい絵は描けない。
それに悩むアーティストは多いというのだ。
山田さんは自身の塾で、そんな迷えるアーティストたちが逃げ込める場所を作っている。
「芸術を極めるために苦しんで、その先に見えてくるものがあると思っているアーティストは多い。まさに日本人は武士道の精神なんです」
「自分を追い詰めなくても、壁を越えなくてもいい。
子供のころ、初めて絵を描いたときの気持ちを取り戻すのが大切なのです」
自分らしい絵を描きたいと悩んでいるアーティストの方々。
山田博之さんで検索してみて。
道はひとつじゃないんだ
わたしは絵を描くのが楽しいので毎日描いている。
でも、上手い絵が描きたいとは思わない。
そもそも上手に描けないし(笑)。
わたしは自分らしい絵は描きたいと最近、とくに思う。
だから、山田さんの話しはとても響いた。
山田さんの話しを伺っていると、
自分だけでなく、
行き詰まっている、若いアーティストたちを助けている。
「もっとこんな方法もある。
道はひとつじゃない、こっちにも行けるよ」
って、
山田さんが案内しているように思えた。
まさにガイド役だ。
アーティストって、ひたすら自分に集中しているイメージがあった。
山田さんはちがった。
自分自身をとおして、ほかの多くのひとたちと一緒に、変化を巻き起こす媒体(メディア)だ。
アーティストが集まって、相乗効果で、新しい創造が生まれる。
なんて、素晴らしいことなんだろう。
インタビューのとき、山田さんがニコっと笑うのを見て、そんなことを感じた。
気持ちが楽になった。
#山田博之 #TOKYO画材ショー #リキテックス #バニーコルアート